アレルギー性鼻炎への治療法

レーザー治療

主にアレルギー性鼻炎(通年性、季節性を問わず)などが原因で、その治療として薬物療法や体質改善療法では、強い鼻詰まり、多量な鼻水などが解消できないという場合に用いられる治療法になります。

これはアレルゲン(花粉やほこり)が鼻の穴の中の粘膜に付着することによって、鼻粘膜が反応し、鼻症状(鼻閉、鼻汁、くしゃみ)が起こるのを、鼻の穴の中の粘膜をレーザーによって焼灼することで、粘膜の質が変わり、アレルゲンが付着しても反応しにくくなり、鼻症状を出にくくする治療法です。

レーザー治療は、小学生の高学年以上からが対象となります。

レーザー治療

治療の流れ

レーザーとは炭酸(CO2)ガスレーザーを用いた施術になります。まずレーザーを行う前に、鼻の穴に麻酔液をスプレーし、数分後に麻酔液を浸したガーゼを挿入します(局所麻酔)。その後、鼻の中の下鼻甲介粘膜に向けてレーザーで焼灼していきます。

焼灼によって粘膜は火傷を負った状態となって、再生するようになるのですがその際に瘢痕化します。これがアレルギー反応を起こしにくくするとされ、とくに鼻づまりの症状に効果があると言われています。

治療時間は麻酔含む30分ほどです。治療後は、鼻の中に軟膏を塗って終わります。なお、施術後しばらくは、鼻をかんだ時に鼻水内に血が混じったりしますが、大量に出血するということはありません。

治療については、当院では、春花粉症の場合、スギ花粉だけではなく、ヒノキの花粉症もあることが多いので、2月までに1回と4月までに1回と合計2回することをすすめています。

舌下免疫療法

舌下免疫療法(ぜっかめんえきりょうほう)は、アレルギー性鼻炎の根本的な体質改善を目指す治療法です。スギ花粉症やダニによるアレルギー性鼻炎の患者様に対して、原因となるアレルゲンを少量ずつ体内に取り入れることで、免疫の過剰な反応を和らげていきます。

当院では、スギ花粉症およびダニアレルギーに対する舌下免疫療法を行っています。症状を抑えるだけでなく、アレルギーそのものを改善する可能性のある治療法として、近年、注目されています。市販薬や通常の薬物療法だけではなかなか症状が落ち着かない方、毎年の花粉症に悩まされている方は、一度ご相談ください。

基本的に自宅で毎日1回、舌の下に薬を投与するだけなので、日常生活に支障をきたさず、またお子様でも継続しやすい点も大きな特徴です。お子様では、早期に治療を始めることで将来のほかのアレルギー(喘息や食物アレルギー)への進展を防ぐ可能性も報告されています。

舌下免疫療法

服用方法について

  1. 診察・アレルギー検査
    まずは問診と必要に応じた血液検査を行い、スギ花粉やダニアレルギーがあるかどうかを確認します。治療対象は「スギ」または「ダニ(ハウスダスト)」によるアレルギーと診断された方のみです。
  2. 治療開始(初回は院内で実施)
    舌下免疫療法は、治療開始初回のみクリニック内で服用していただきます。服用後15分ほど院内で経過を観察し、アレルギー反応が出ないかを確認します。
  3. 3. 自宅での継続服用
    問題がなければ、翌日以降はご自宅で毎日1回、薬を舌の下に一定時間保持してから飲み込みます。効果を得るためには、これを3〜5年程度継続することが目安とされています。
  4. 4. 定期的な診察
    1ヶ月ごとに定期的な診察を受け、症状の経過や副作用の有無、治療の継続状況を確認します。

副作用について

舌下免疫療法を行うことによる副作用としては、口の中で腫れやかゆみがみられる、喉に刺激や不快感がみられる、耳がかゆいなどの症状が現れることがあります。

重篤な症状としては、まれですがアナフィラキシーが起きることもあります。

治療初期には口腔内に軽い違和感を覚えることがありますが、多くの場合は時間の経過とともに慣れていきます。ただし、強い副作用や呼吸困難、蕁麻疹などの症状が現れた場合は、すぐに服用を中止し、医療機関を受診してください。